私は、中国と日本を行き来して暮している。自在な人生ですね、と羨んで下さる方もおいでだが、いつも飛んでもございません、とお答えしている。決して謙虚な気持で申している訳ではない。
勤めを辞し、起業に取り掛かったところで糖尿病の合併症が突然重篤化してしまった。このときまで、自分が入院が必要な糖尿病患者であることを知らなかったのだから始末が悪い。
眼底出血→網膜剥離と一気に進んでしまい、主治医に「仕事どころではありませんよ!失明1歩半前です。全てを捨てても今は治療に専念すべきです!」と言い渡され、起業は”いったん”諦めて、治療に集中するよう決意した。
それから6年程経ち、食前の血糖値は常人並になり、食後のは,常人と糖尿病患者の境界線やや常人寄りくらいになっている。眼は、何度かの手術を受けて、視力も回復した。
しかし、元よりの起業の方は、時期を逸し人を亡くし諦め、妻の母国、中国で仕事を興そうとして今に至っている。
だから、順風満帆で日中を行き来しているわけではないのだ。
そんな私が、どんな具合に糖尿病が進んでいったのか、どんな治療をしてきたか、また仕事をどうしてきたのか、少しずつ書いていこうと思っています。
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